印花(三島手)大皿(作品番号F-042)
サイズ:Φ280x高さ70mm
重 さ:1330g
黒い土で成形後、ひとつひとつ手押しの柄(印花紋、手作り)に化粧土を埋め込むという手間のかかった作品ですが、繊細の中に豪快さと力強さも合わせ持っている器です。どんなお料理でも優しく包みこんでくれますので、間違いなく食卓の主役を演じてくれることでしょう。
粉青沙器について
15~16世紀に朝鮮半島で盛んに作られた焼き物で、赤い粘土に白い土で化粧をした焼き物、「印花(三島手)」、「粉引」そして「刷毛目」を意味します。当時庶民には高嶺の花であった、真っ白な磁器への強い憧れが「白化粧」という技法を生んだのでしょう。
これら素朴な焼き物は古くから茶人たちに愛されてきました。さらに近年では民芸運動の創始者「柳宗悦」によって再認識され、爾来食器としても大変人気のある焼き物となったようです。「刷毛目」、「粉引」は単純ゆえの難しさがあり、「印花(三島手)」は大変時間のかかる手法です。